高村斉のちょっと為になる雑学

高村斉のちょっと為になる雑学

高村斉 素掘りトンネル

高村斉です。

トンネルと聞くと心霊スポットが真っ先に頭に思い浮かぶと思いますが、

今回は構造についてご紹介。

素掘りトンネルとは主に人力中心で掘られたトンネルの事を言います(と思います)。房総半島にはそんな素掘りトンネルが今でも数多く残っています。房総といえば内房外房のシーサイドラインや数々の美しい海岸・海産物に目がいってしまいますが、房総の隠れた魅力が「素掘りトンネル」です。今回は「誰でも気軽に車で訪問できる初級編」といった所を4つほどご紹介したいと思います。
 

1.燈籠坂大師貫通洞

国道127号の城山隧道(富津市竹岡)のすぐ脇(木更津側)の少し怪しい白い門ををくぐり、更に一つ目の素掘りトンネルをくぐり、右を向くとそれはあります。
高いです。どう見ても必要以上に高いです。『頭上注意』という警告文がありますが・・いやいや『横幅注意』じゃあないでしょうかね?。トンネルの向こうに人がいるので大きさが分かるかと思います。それにしても・・なんでこんなに高いのでしょうか?
 

名前の元となった燈籠坂大師はこちら。いやでも後ろの大きな割れ目が気になりますよね。この大師自体も鳥居があるという不思議なお寺です。


2.永昌寺トンネル

    これは将棋の駒でしょうか??このトンネルは小湊鉄道月崎駅すぐ近くの踏切そばにあります。車で通りぬける場合は完全に一車線(0.8車線)なので対向車が来ない事を祈りながら運転して下さい。
この永昌寺トンネルは、竣工明治31年(1898年)全長142m・幅員3.1mと非常に古くて長いトンネルです。そして飯給駅月崎駅の間にある3連続素掘りトンネルのうちのひとつでもあります。そうここは特徴ある素掘りトンネルが3つ続くお勧めポイントです。あとの2つのトンネルも負けず劣らずの個性の持ち主です。
  
   すぐ近くにある小湊鉄道月崎駅にはレンタサイクル(誰も居ないので木箱にお金を入れる)もありますので、駅前広場に車を置いて3連続トンネルを自転車で訪問するのも楽しいでしょう。

  場所はこちらです。
    

 3.『向山トンネル・共栄トンネル』



2つの名前を持つフォトジェニックなトンネルがこの向山・共栄トンネルです。向山・共栄ってどっち??というお話ですが、元々はここ2つのトンネルだったそうです。
このトンネルは県道81号線(清澄養老ライン)から、養老渓谷の『弘文洞』に向かえばすぐに着きます。養老渓谷に行くついでに是非どうぞ。
房総半島の素掘りトンネルといえば、一番メジャーな存在はここではないでしょうか?何も知らずに通過すると「トンネルが崩壊したのか?」と思い、おそらくブレーキを踏むことでしょう。
       
 

4.アメーバ型の素掘りトンネル

   
小湊鉄道 上総大久保駅近くの(元)白鳥小学校を正面に見ながら手前の小道を左に曲がります。
何でこんな形なんでしょう?両方の出口ともアメーバ型ならアメーバ型車両の通行が可能でしょうが、いかんせん片方は通常の形であるため、それも不可能でしょう。

この道もいくつかの個性的な素掘りトンネルが続きますのでそれもお楽しみに。
   
場所はこちらです。
    

■まとめ■
今回ご紹介したのはごくごく一部です。房総の素掘りトンネルは普通車でも行ける舗装路にもあれば荒れた林道にもあります。房総半島の素掘りトンネルを訪問すると、車がほとんど通過しないという事もプラスとなり積極的にそこに滞在したくなります。トンネルには通過だけでなく『滞在』という目的もあるんだな。いつもはただ通り過ぎてしまうトンネル・・たまにはトンネルを味わってみてはいかがでしょうか?
  以上

 

円形ではない形のものもあるんですね。

見たことないな~

たまにはトンネル巡りもいいかもしれないですね。

少し怖いですが、、笑

高村斉でした。