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高村斉のちょっと為になる雑学

高村斉のちょっと為になる雑学

高村斉 一度は食べてみたい!!!

皆様こんにちわ!暑くてスタミナ切れ?夏バテ中の高村斉です・・・

土用の丑の日にうなぎを食べる週間のある日本。

美味しいし夏バテ予防にもなって一石二鳥ですよね!

今日はそんなうなぎを美味しく食べられるお店をご紹介です!

食べログで評価「無限大」の鰻屋?半年先まで予約満席、「情報による美味しさの鰻」論

2016/7/29 06:13 Business Journal

「愛川」堅焼きの鰻重「愛川」堅焼きの鰻重

暑い。今年も猛暑になるようだ。この季節、栄養補給を兼ねてがっつり食べたいのは、やっぱり鰻(うなぎ)だろう。街を歩いていても、立ち食いそば屋さんから吉野家まで“鰻推し”のポスターが目を引く。そんな刺激を受けて「よーし! 今晩は鰻を食べよう」と俄然、その気になってさっそく「うなぎ」「東京」でインターネット検索にとりかかる。

 まずは、東麻布「五代目 野田岩」かなあ。白焼きと鰻重で6000円超かあ。東京で鰻といえば、「野田岩」「石ばし」「尾花」。こういう人気の名店は、普段から「待ち時間」ができている。ましてや土用の丑(うし)の日前後となれば、長蛇の行列ができるはずだ。

「並んでまで食べるのもなあ」と考えながら、ネット情報をさらに詳しく探査していくと、「東京のうなぎの名店34選。本当は教えたくないほど美味しいお店!」というサイトがヒット。なんと親切なガイド情報。そこにある34店舗を片っ端から「食べログ」フィルターでチェックしてみることにした。

 そのなかで一際目を引く、熱い書き込みが目立つお店があった。池袋の「かぶと」。こちら34選の2番目に登場。残念ながら、これまでご縁がなかった分だけ余計に気になった。

「かぶと」についての食べログの投稿には、「●●●●●【編注:星マーク】5.0の5点満点。●【同】=∞ここより美味い鰻ってあるのか? 代替わりしても衰えず…」と書かれている。

 星マークが5つでは飽き足らず「無限」なのか。そんなに美味しいのか。レビューの内容を詳しく読んでみると、この方は初回訪問から数えて5回も通って、レビューを次々に書き込んでいる。しかも、かなり短期間に、である。予約が取りづらい店のはずだが、この書き込みの主には、「予約にキャンセルが出ましたよ」「食べ比べ企画に来ませんか」とお店からお呼びがかかっている様子もうかがえる。なんとも、うらやましい。

 ほかの人のレビューを読んでみても、とにかく桁違いに評価が高く、どんどん期待が高まる。たとえば、「●●●●●【同】4.9鰻の神様からバトンを受けた藤森さんの今後に期待します!」といった具合だ。

 鰻の神様ってどんな人? 相当個性の強かったらしい先代の大将の話や、今年になって「藤森さん」と呼ばれる現在の主人に代替わりが行われたことが、複数のレビューから読み取れる。そして、代が替わっても味がしっかり守られていることを、常連客の皆さんが評価しており、「藤森さん」に対する温かい激励の気持ちが行間に滲み出ている。食べログの総合評価点数4.36、ランキングTOP50はさすがである。

 もうこの時点で、私のギアが完全にうなぎの「う」に入った。どうしても「かぶと」に行ってみたくなった。ここの鰻を食べてみたい。いや、食べつくしたい。

●6カ月先まで予約でいっぱい

 思い立ったが吉日。たとえ数時間の行列であろうとも並んで食べる覚悟を決めた。池袋に向かう勢いで、まずはお店に電話をすることにした。営業時間前だったので、電話はすんなりつながった。受け答えの感じも悪くない。藤森さんの奥さんだろうか。

「すいません。はじめてお電話します。えーと、予約は取れますでしょうか」と確認したところ、「はい。大丈夫ですよ」と返ってきた。「えー! 取れるんだー。ラッキー!」と内心ほくそ笑みながら、恐る恐る続け「今晩なんて無理ですよねえ~。えへ、えへ、えへ」と聞いてみる。返事を待つが少し間があいた。そして、私は自分がどれだけ間抜けな質問をしたのかを思い知らされることになる。電話の向こうから優しい声で諭すように告げられた。

「今は6カ月先までご予約はいっぱいでして。ですから、来年の2月以降であればお取りできますよ」

 半年待ちなのか。そりゃ、そうだ。これが、「食べログ4.36」の実力だ。そんなに世の中、甘くはない。それなのに、私はまだ未練がましく質問を重ねてしまった。

「当日、並んでも入れませんよね」

 今度は間髪を容れず返ってきた。

「毎日、ご来店いただいたお客様にお詫びをして、お帰りいただいております」

 思いついてその日のうちに紛れ込もうなんて、なんて浅はかだったのか。心が乱れたまま「またお電話します……」と、へなへなと電話を切った。

●飲食店としての正しさ

 嵐のコンサートばりに席が取れないのだ。当日券も発行していないし、ダフ屋も出ない。改めて、「かぶと」のレビューをチェックすると、ほとんどが常連客で、1カ月、2カ月、3カ月毎に再訪を重ねていることがわかる。つまり、この店の限定15席(カウンター8席、小上がり3席、テーブル4席)は、大切な常連のお得意様だけで常に満杯なのだろう。夕方17時からと19時からの2回転、毎日30名しか店には入れないのだ。その人数分の鰻をきっちり仕入れて、仕込んで、提供しているに違いない。飲食店としてはとても正しい運営方法である。改めて、この店に行きたくなった。

 15席の末席に加えていただくべく、予約を入れるために、もう一度電話をすることにした。予約日は来年2017年3月1日となった。スケジュールの書き込みにも思わず力が入る。かくして、土用の丑の日を直前に、7カ月後にしか食べられない鰻への妄想と期待はマックスに膨れ上がった。

●「おいしさ」の分類

 龍谷大学農学部教授の伏木亨(ふしきとおる)さんによれば、人間が享受する「おいしさ」は4つに分類できるという。伏木氏の著書『人間は脳で食べている』(ちくま新書)によれば、ひとつ目は、「生理的なおいしさ」。必要なもの、体が欲しているものをおいしいと感じる本能的な働きである。空腹、喉の渇き、疲労、暑い寒い、そういう生理的な状態にぴったり合うものを「おいしい」と感じる。ちなみに、動物にも同じような機能はある。

 2つ目は、「食文化のおいしさ」。「食べ慣れた味」や「おふくろの味」が一番と感じるのが、このおいしさだ。地域や民族、食生活を営むなかで記憶に刷り込まれ、継承されてきた「おいしさ」ともいえる。

 3つ目は、「やみつきを誘発するおいしさ」。脳内の「報酬系」という神経回路で発生する。人間も動物も、快感を強く感じる食べ物にはやみつきになる。人間の場合、油脂、甘味、アミノ酸などの旨味が大好きで、生命維持につながる、脂質、糖質、たんぱく質の存在を示す信号として、この味に反応するのだという。その意味では、ひとつ目の「生理的なおいしさ」にも通じるところがあるが、現代人の食生活においては、むしろ甘いチョコレートやこってりしたラーメンの味は、忘れられない味、すなわち「やみつきのおいしさ」になっている。

●「情報によるおいしさ」

 そして、最後に4つ目が「情報によるおいしさ」。伏木さんは、この「情報によるおいしさ」が私たちの食生活に与える影響の大きさに着目している。

 マーケティングもPRも、この4つ目の「情報によるおいしさ」戦略に関わる仕事といえる。私の推察だが、シズル感たっぷりのビールのCMをラットに見せ続けたとして、果たしてラットのビール量が増えるだろうか。答えは否。「情報によるおいしさ」は、人間だけが享受できる「おいしさ」なのだ。アフリカのライオンたちが「エチオピア産のシマウマは肉が柔らかくて旨いんだよねー」なんて情報交換はしないだろう。

 こう考えると、さっきまで私がネット上で探し漁ったのは、まさに「情報の鰻」なのだ。そもそも、土用の丑の日に「鰻」を食べる習慣は、江戸時代に平賀源内が考案したPR戦略だったという。本当に源内が考案したかどうかは定かではないが、夏に身が痩せて売れない鰻をなんとか売るための情報戦略であったことは確かなようだ。

 実際、鰻にはビタミン類やDHAEPAなどが豊富に含まれ、夏バテ予防に効果はありそうだが、少なくとも土用の丑の鰻は「生理的なおいしさ」よりも「情報によるおいしさ」の影響が大きい。一方で、歴史のなかで「食文化のおいしさ」や「やみつきのおいしさ」にも通じるものがある気はするのだが。

 おいしそうな情報は、いつも私たちの食欲を刺激してやまない。しかも、その情報は連鎖して、積み重なっていく。この記事を読んでいるあなたも、すでに口が「う」のカタチになっているかもしれませんよ。

 さて、7カ月先まで待ってはいられない。原稿を書き終えたら、34選でも紹介されていた高田馬場の「愛川」に飛び込んで、関西風のこうばしい堅焼きの鰻重をガッツリ、かっこむことにしよう

さすがに7カ月も待てないので私はすき家で食べようと思います笑

釜寅も良いですね!

 

一度は食べてみたい鰻屋さんでしたー高村斉でした。